22 August 2009

意識 短期記憶 長期記憶 (仮説)

短期記憶容量(PCで言えばメモリ)が少ないアスペルガーにとって、頭脳をフルに働かせるためには、長期記憶装置(同じく、HDD)をフル活用しなければならない。短期記憶にメインにするのではなく、その背後にある長期記憶をメインに情報処理をすることで、アスペルガーとしてのハンデを軽減することができる。 そのためには短期記憶領域を意識と長期記憶領域がつながるパイプとして捉え、そのパイプを通じてよりスムーズに情報が出入りするようにする必要がある。短期記憶領域が情報であふれ返っていては長期記憶にアクセスできなくなり、狭い短期記憶領域でその場限りの計算をすることになる。短期記憶が弱いアスペルガーは言ってみれば、短期記憶領域のパイプが細くて狭いわけだから、特に注意してパイプがつまらないようにしておきたい。

短期記憶領域に詰まり、豊かな思考を妨害するものを2つ挙げる。
1.社会的プレッシャー Social Pressure
アスペルガーは社会的プレッシャーに特に弱く、強いプレッシャーを受けると長期記憶にアクセスできなくなる。
2.執着 Obsession
ある特定のトピックに短期記憶が占められている状態。アスペルガーは特定のものに強い執着を持つことが多い。それはそのトピックについて考えるにはよいのだが、短期記憶がそれに占められてしまっているため、それ以外のことは考えられない。たとえて言えば、パイプに油が詰まっている状態。油は自由にパイプを行き来できるのだが、水(それ以外のトピック)は油の存在により通り抜けることができない。

アスペルガーが頭をフルに働かせるには、短期記憶領域を使わないときには整理して余裕のあるフリーな状態にしておくことが重要である。

1 comment:

  1.  私は現在、国立大学に通っています。診断されたわけではないのですが、自分をアスペルガーなのではないかと、様々な生きづらさから思います。
     私は、おっしゃるとおり作業記憶が弱いようです。だからいつも閃きにばかり頼っています。意識は常にぼんやりとしており空っぽのような状態で重さだけがある感じです。ここに何かが現れるのは、思考を深めるときだけです。今こうして文字を頼りに考えることによってゆっくりと閃きはじめはじめて現れるのです。
     このことは計画が苦手であることとつながっていると思います。閃きから意味ある想念を一本だけ得るしかないわけですから。それもこうして得られた閃きもしばらくすると、水が砂に染込むようにして意識から去っていくのです。計画なんて無理です。混乱するだけです。
     虚しくなってしまいます。だから私は欠かさずゆっくりと考えられる時間のために日記をつけています。ところが今、生活困難な状況によって落ち着けなくなってしまいました。焦りがますます意識を重たくさせ、軽快な閃きを閉ざすのです。おっしゃるとおり、ストレスが短期記憶領域を詰まらせ閃きを抑制しているように感じます。・・・一過性、そうであってほしい。

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